LineFormatオブジェクトのWeightプロパティ

Chart.SeriesCollection.Item.Format.Line.Weight

折れ線グラフで線の太さを設定するには、LineFormatオブジェクトのWeightプロパティに、太さを表す数値を指定します。次のサンプルコードでは、For文を使ってすべてのSeriesオブジェクトに対して設定し、グラフ全体の折れ線を太く設定しています。

折れ線グラフ全体の線を太くする

Sub Sample()

Dim i As Long

With ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart.SeriesCollection

For i = 1 To .Count

.Item(i).Format.Line.Weight = 6

Next i

End With

End Sub

実行例

Seriesオブジェクト、Pointsコレクション

SeriesCollection.Points.Interior.ColorIndex

グラフの系列はSeriesオブジェクトで表されます。系列内の個々の要素は、Pointsコレクションで取得できます。系列内の特定の要素だけ色を変えるには、Pointオブジェクトの色を指定します。

系列内の特定の要素だけ色を変える

Sub Sample()

With ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart

.SeriesCollection(1).Points(1) _

.Interior.ColorIndex = 1

End With

End Sub

実行例

ForeColorオブジェクトのObjectThemeColorプロパティ

オブジェクト.ForeColor.ObjectThemeColor

系列全体を塗りつぶす方法としては、塗りつぶしたい系列のSeriesオブジェクトを特定して、ForeColorオブジェクトのObjectThemeColorプロパティに、テーマの色を表す定数を指定するやり方があります。

　なお、ForeColor.RGB ＝ RGB（128, 54, 205） のように指定することで、RGB値で指定することもできます。

1番目の系列の色を変更する

Sub Sample()

ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart. _

SeriesCollection(1).Format.Fill. _

ForeColor.ObjectThemeColor = _

msoThemeColorDark1

End Sub

実行例

ChartオブジェクトのSetElementメソッド

Chart.SetElement

グラフにデータラベルを表示するには、ChartオブジェクトのSetElementメソッドで、表示したいデータラベルの種類を指定します。種類を表す定数は、表の通りです。SetElementは、Excel 2007で追加されたメソッドです。

　次のサンプルコードは、すべての系列に「外側の先端」のデータラベルを設定した上で、2番目の系列にのみ、「内側の軸寄り」のデータラベルを設定しています。

グラフにデータラベルを表示する

Sub Sample()

With ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart

.SetElement msoElementDataLabelOutSideEnd

.SeriesCollection(2).Select

.SetElement msoElementDataLabelInsideBase

End With

End Sub

表●データラベルの種類を示す定数

実行例

ChartオブジェクトのHasLegendプロパティ

Chart.HasLegend

Chart.Legend.Position

ChartオブジェクトのHasLegendプロパティにTrueを設定すると、グラフに凡例が表示されます。その上で、LegendオブジェクトのPositionプロパティに位置を表す定数を指定すると、凡例の配置を決められます。

凡例の位置を表す定数

グラフに凡例を表示して、グラフの上に配置する

Sub Sample()

With ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart

.HasLegend = True

.Legend.Position = xlLegendPositionTop

End With

End Sub

実行例

ChartオブジェクトのHasTitleプロパティ

Chart.HasTitle

Chart.ChartTitle.Text

グラフにタイトルを表示するには、まずChartオブジェクトのHasTitleプロパティにTrueを設定します。これで「グラフタイトル」と書かれたタイトルの枠が追加されます。次に、

ChartTitleオブジェクトのTextプロパティに、表示させたい文字列を設定します。HasTitleプロパティがTrueではない（タイトル枠がない）状態でChartTitleオブジェクトを操作しようとすると、エラーになるので注意してください。

グラフにタイトルを追加する

Sub Sample()

With ActiveSheet.ChartObjects(1).Chart

.HasTitle = True

.ChartTitle.Text = “月別売上”

End With

End Sub

実行例

AddChartメソッド

Shapes.AddChart width, height

大きさを指定してグラフを挿入するには、AddChartメソッドの引数Widthと引数Heightに大きさを指定します。引数Widthと引数Heightは、Rangeオブジェクトと共通なので、セルの大きさに合わせて配置が可能です。　次のサンプルコードでは、E2～I12セルの範囲に合わせてグラフを挿入しています。

E2 ～I12セルの範囲に合わせてグラフを挿入

Sub Sample()

With Range(“E2”)

ActiveSheet.Shapes.AddChart _

Left:=.Left, Top:=.Top, _

Width:=Range(“E2:I12”).Width, _

Height:=Range(“E2:I12”).Height

End With

End Sub

実行例

AddChartメソッド

Shapes.AddChart グラフの種類

種類を指定してグラフを挿入するには、AddChartメソッドの引数に、グラフの種類を表す定数を指定します。主なグラフの種類を示す定数は、表の通りです。

　この引数は、Type:=xlLineのように引数名を付けて指定するとエラーとなるので注意が必要です。定数だけを1番目の引数として指定してください。

円グラフを挿入する

Sub Sample()

ActiveSheet.Shapes.AddChart xlPie

End Sub

表●主なグラフの種類を示す定数

実行例

ShapeオブジェクトのWidthプロパティ・Heightプロパティ

オブジェクト.Width　／　オブジェクト.Height

シートに挿入された画像のサイズを変更するには、ShapeオブジェクトのWidthプロパティやHeightプロパティを使います。それぞれ、幅と高さを数値（単位はポイント）で指定できます。画像に限らず、図形やグラフエリアのサイズも同様に変更できます。

　ただし画像の場合、元画像の縦横比が変わってしまうと、見た目がおかしくなってしまうことがあります。縦横比を固定したい場合は、LockAspectRatioプロパティをTrueにした上で、サイズを変更します。この場合は、WidthまたはHeightのいずれかを設定するだけで、縦横比を維持したまま拡大／縮小することができます。

画像の縦横比を変えずに、幅70ポイントに変更する

Sub Sample()

With ActiveSheet.Shapes(1)

.LockAspectRatio = True

.Width = 70

End With

End Sub

実行結果

PicturesコレクションのInsertメソッド

Pictures.Insert ファイル名

シートに画像を挿入する最も簡単な方法は、PicturesコレクションのInsertメソッドを実行することです。Picturesコレクションは、古いExcelで使用されていたコレクションですが、互換性維持のために現在でも使用可能です。

　PicturesコレクションのInsertメソッドを使うと、アクティブセルの左上隅に、画像の左上隅が一致するように画像が挿入されます。ただし、Excel 2007では、アクティブセルに左上隅が合わないので注意が必要です。

アクティブセルの位置に画像を挿入する

Sub Sample()

ActiveSheet.Pictures.Insert “C:¥JAM¥picture.jpg”

End Sub

実行例