2-15.分析(RANK.EQ関数):順位を求める方法

RANK.EQ(ランク・イコール)─順位を求める

=RANK.EQ(数値,範囲,順序)

■指定した範囲の中で数値が何番目の大きさかを調べます。順序は、「0」(又は省略)にすると降順(大きい順)で、「1」と指定すると昇順(小さい順)になります。

「数値」に順位を調べる値、「範囲」に全体のセル範囲を指定します。引数「順序」を省略するか「0」と指定すると大きい順、「1」とすると小さい順の順位を調べられます。同じ値の場合は、同順位になり、その分だけ順位の数値が下がります。

Excel2007では、使い方が全く同じRANK関数を使います。

範囲指定は、「$」を付けて絶対参照にしてからドラッグコピーします。

 

2022年8月8日

2-14.分析(LARGE関数,SMALL関数):データの中から指定した[順位]番目の値を求める方法

LARGE関数(ラージ)─大きいほうから○番目を求める

=LARGE(範囲,順位)

■指定した範囲の中で、大きいほうから数えて指定した順位となる数値を求めます

 

SMALL関数(スモール)─小さいほうから○番目を求める

=SMALL(範囲,順位)

■指定した範囲の中で、小さいほうから数えて指定した順位となる数値を求めます

 

LARGE関数は、数の多いほうから数えて〇番目、SMALL関数は少ないほうから数えて〇番目の値を表示できます。

 最大値(MAX)や最小値(MIN)では、上位1位と下位1位は算出できますが、2番目、3番目となった場合は、LARGE関数やSMALL関数を使って調べられます。

 

最初に上位3位の点数を求める場合は、A15〜A17セルに「1〜3」を入力してB15セルにLARGE関数の式を入力します。引数「範囲」は、2位や3位の値もコピーするので「$」を付けて絶対参照(範囲を固定)してドラッグコピーで表示させます。

2022年8月8日

2-13.分析(MAX関数,MIN関数):データの中から指定した最大値、最小値を求める方法

MAX関数(マックス)─最大値を調べる

=MAX(数値1,数値2,…)

■引数「数値1」「数値2」…に指定した数値やセル範囲の中で、最も大きい数値を求めます。

MIN関数(ミン)─最小値を調べる

=MIN(数値1,数値2,…)

■引数「数値1」「数値2」…に指定した数値やセル範囲の中で、最も小さい数値を求めます。

 

最大値や最小値を求める方法

数学の得点から、最高点と最低点を調べるには、指定したセル範囲内の値の最大値を調べるMAX関数、最小値を調べるMIN関数を使います。

引数「数値1」に、データが記載されているセル範囲(ここではB3:B12)を指定します。

 

2022年8月8日

2-12.分析(STDEV.P関数):標準偏差を求める方法

STDEV.P関数(スタンダードディビエーション・ピー)─標準偏差を計算します。

=STDEV.P(数値1,数値2,…)   

※STandard DEViation Populationの略です。

■指定した数値やセル範囲のデータ全体の標準偏差を計算します。

※標準偏差とは、データの特徴をとらえた基本統計の一つで、「データが平均値の周辺でどれくらいばらついているか」を表す方法

得点に対応する偏差値を求める

テスト結果の目安として、各科目ごとの「標準偏差を」を表示します。標準偏差は値のばらつき具合を示す指標で、ばらつきが少ないほど「0」に近くなます。注)Excel2007では、STDEVP関数を使います。

また偏差値の算出方法として「(得点−平均点)×10÷標準偏差+50」で計算できます。

2-11.分析(MEDIAN関数,MODE関数):データ範囲内の中央値や最頻値を求める方法

MEDIAN関数(メジアン)─中央値を計算します。

=MEDIAN(数値1,数値2,…)

■指定した数値やセル範囲内の数値を小さい順に並べ替えたときに、中央に位置する値を求めます。範囲内のデータが偶数の場合は、中央にある2つのデータの平均値になります。

 

MODE関数(モード)─最頻値を計算します。

=MODE(数値1,数値2,…)

■指定した数値やセル範囲内の数値の中で、最も多く登場するものを調べデータの中央値や最頻値を求めます。

数学の得点表で、中央に位置する値「中央値」や、最も多く出現回する「最頻値」を調べたい場合の統計値を算出します。

分析・統計するときに多いのが、「平均値」ですが、全体の中央の値を示す「中央値」、最も出現頻度が多いデータを示す「最頻値」なども、平均以外の見えない傾向もわかります。

「最頻値」は、最も多く出現する数ですが、出現がない場合や複数ある場合は、最初に出現した値になる

2022年8月5日

2-10.分析(DAVERAGE関数):2つ以上の複数の条件に合致するデータの平均を求める方法 その2

DAVERAGE関数(ディーアベレージ)─複数の条件に合う数値の平均を求める

=DAVERAGE(Database,フィールド,Criteria)

■「Database」で指定した表の中で、「Criteria」で指定した表の検索条件に合うデータを探し、「フィールド」で指定した項目(列)の平均を求めます。

 

シート上に条件に合ったデータから平均を計算する場合には、DAVERAGE関数を使います。

前項の2-09で、AVERAGEIFS関数でも求めましたがほかに、DAVERAGE関数を使う方法もあります。

 DAVERAGE関数は、検索条件を指定する表を用意して、「Database」には元表全体のセル範囲、「フィールド」は平均の計算対象列の見出しのセル、「Criteria」は検索条件の表のセル範囲を指定することで計算できます。

2022年8月5日

2-09.分析(AVERAGEIF関数,AVERAGEIFS関数)2つ以上の複数の条件に合致するデータの平均を求める方法

AVERAGEIF(アベレージイフ)─条件に合うデータの平均を求める

=AVERAGEIF(範囲,検索条件,対象範囲)

■範囲内で検索条件に合うセルを探して、対象範囲内のセルを平均します。

AVERAGEIFS(アベレージイフエス)─複数の条件に合うデータの平均を求める

=AVERAGEIFS(対象範囲,範囲1,条件1,範囲2,条件2,…)

■条件に合うデータを探し、それに対応する対象範囲内のセルを平均します。条件は複数指定でき、範囲1に対する条件を「条件1」、範囲2に対する条件を「条件2」、~と続けて指定します。

 

条件(複数条件)に合うデータの平均を求めます。

ここではAクラスの点数の平均、Bクラスの男性のみの平均を出す方法になっています。

条件が1つの場合は、AVERAGEIF関数で、条件が複数の場合は、AVERAGEIFS関数を使います。

2022年8月4日

2-08.分析(AVERAGE関数):平均を計算する方法

AVERAGE関数(アベレージ)─平均を求める

=AVERAGE(数値1,数値2,…)

■「数値1」「数値2」…に指定したセルの範囲の値の平均を求めます。※数値以外の文字や空白は無視して計算されます。

テスト科目ごとの平均を計算します。

AVERAGE関数で指定したセル範囲内に、文字や空欄がある場合は無視して、数値のみ計算をしてくれます。

空白が「0」になっている場合は、計算されてしますので平均が下がってしますので注意が必要です。

2022年8月4日

2-07.分析(FREQUENCY関数):データ範囲内で、指定した値が何回あったかを数える方法

FREQUENCY(フリークエンシー)─頻度分布を計算する

=FREQUENCY(データ配列,区間配列)

■「区間配列」の区間に含まれる「データ配列」内のデータ数を計算して数えます。計算結果は配列なので、「配列数式」として一つのセルに入力します。

得点ごとの人数分布を調べていますが、数学の得点一覧表を使い、10点単位の範囲内にどの程度の人数がいるのかを調べるため、FREQUENCY関数を使用します。

この関数は特殊方法「配列数式」で入力する必要があので、一つのセルに関数を入力して、最後に「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押して確定します。

まず表の横に、得点の範囲が「〜以下」となるような数値を入力する。例えば「70以下」の欄の右には「70」、「71〜80」は80点以下なので「80」とします。このようにして、それぞれ設定してから、人数を記載するセルをドラッグし、すべて選択します。「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押す。これで数式には、自動的に「{}」が入力されます。

2022年8月4日

2-06.個数(DCOUNTA関数):2つ以上の複数の条件に合致するデータを数える方法 その2

DCOUNTA関数(ディーカウントエー)─複数の条件に合うデータを数える

=DCOUNTA(Database,フィールド,Criteria)

■別表の検索条件に合致するデータを探し、指定した項目(列)を数える。

「Database」に表全体、「フィールド」に数える列の項目名、「Cri teri a」に検索条件の表を指定します。

シート内の複数条件に合ったセルを数えます、検索条件の表を利用して、複数条件に合ったデータを数えるのがDCOUNTA関数になります。

検索条件を記載した表で、項目名をDatabaseで範囲指定した表と同じにして、条件を記入します。条件を横の表にするか又は縦の表にするかによって、「かつ」(AND)、「または」(OR)など複数条件方法が変ってきます。データの個数を調べるだけの場合は、引数「フィールド」を省略できます。

2022年8月2日